サッカーにおいて「見る」とは?
投稿一回目は題名にあるサッカーにおいての「見る」について書いていきたいと思います。
「見る」ことはサッカーにおいて一番重要なことだと思います。
練習では上手く行くのに、、1対1では勝てるのに、
ボールタッチが上手な選手が試合で輝けない。よくあることです。
それは「見えてないから」
見えてないと相手がどこからくるのかわからない恐怖の中
適切なボールタッチ、体の向きになれるでしょうか?
「見る」という行為は、「見ればいい」わけじゃありません。何言ってるのかと思わないでください(笑) 皆さんが日常生活で行う「見る」という行為は、
例えば
自分が歩行者で目の前の横断歩道渡りたい。その信号が、赤信号だったら止まりますよね?赤信号で車も沢山通っているのに「赤信号だよし!渡ろう!!」とする人はいませんよね。
しかし、その現象が、サッカーの中では起きてしまっています。見ているのに、
「見えていない」
なぜこの当たり前の行為が出来ないのか?
それは、育成年代での教えだと思います。
サッカーをやっていた人なら練習中や、試合中に「首を振れ!!」と必ず言われたことがあると思います。言われた選手は首を振ります。そして見ます。
試合になって、「首を振れ!」と言われた選手は、「首を振って」どこに相手がいて、どこに仲間がいるか、見てパスをだした。しかし、パスカットされてしまう。
それは何故か?「見た」だけだからです。その相手がパスカットを狙っているとところまで見えてないから
「見る」は認知することである。これがポイントです。
「見る」ことは、目で見なくてもいいのです。
音を聞いて、気配を察して、仲間の声で知る。
この全てが「見る」になります。
世の中には全盲のかたが行う、ブラインドサッカーという5人制のサッカーがあります。ブラインドサッカーはアイマスクを付けて行います。つまり目で見えてませんが、声で、音で、気配で見ているのです。これこそがサッカーをするうえで一番必要な「見る」ではないでしょうか?
見て認知して予測する。
「首を振る」ことは「見る」手段であって首を振ればいいわけではありません。現在スペインでも活躍している久保建英選手のプレーを見ていると常に首を振って状況を把握しています。これこそが自分が持っている技術を最大限に発揮する方法でしょう。
しかしこれは、個人の「見る」です。チームプレーの「見る」では仲間に声をかけ見えないものを見せてあげることが出来ます。
相手ゴールに背中を向けてボールをもらったフォワードが、相手のディフェンスが来てるか「見る」には、背後を確認する必要があります。しかし、この時フォワードの正面からも、ディフェンスが寄せてきて挟まれることになるでしょう。
ここでフォワードがボールを失う確率を下げるためにはフォワードの正面から来るディフェンスは本人が見えているので、周りの仲間が、フォワードの背後の状況を見せることが出来れば、ボールを失う可能性は減らせます。
これがチーム戦術の「見る」
サッカーでの「見る」は目で見ることがすべてではない。
「見る」とは確認し予測して最善なプレーを選ぶことである。